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首都圏の中学受験、公立中高一貫校の受検、勉強法、国語、社会についてのブログ

埼玉の中学入試状況について-開智・栄東・淑徳与野・浦和明の星-

埼玉の中学入試について

首都圏の中学入試は、1/10の埼玉県内入試から本格的に始まります。

中学入試の解禁日は、埼玉が1/10、千葉が1/20、東京と神奈川が2/1です。

より遅く始まる地域に住む受験生は、この時間差を利用して埼玉、千葉で「お試し入試」を受けることができます。

そういう理由から、埼玉や千葉の人気校では定員を大きく上回る受験生が集まることになります。

あくまで「お試し」である受験生たちは、本当の志望校入試に向けた最後の実戦練習のつもりで受けるので、合格しても進学しない場合がほとんどです。そこを地元埼玉の「本気」の受験生が迎え撃つ形になり、人気校には1000名を超える人数が集まることも珍しくありません。

よって、学校側も定員を大きく上回る合格者を出すことになりますが、「合格者の中でどのくらい入学手続きをするか。」への学校側の「読み」がその年の合格者数を左右し、それによって難易度が上がったり下がったりします。

 

その辺りも踏まえて、これまでに入試が行われた埼玉人気校の情勢についてまとめてみます。

 

開智

 

 開智 1回 (2017年入試日程:1/10) 四谷80偏差値:男子53、女子55

  応募者 募集人員 応募倍率 実受験者 合格者 実質倍率 合格最低点
2017年度 1083 75 14.44 999 602 1.66 215/340
2016年度 927 75 12.36 865 573 1.51 207/340
2015年度 971 75 12.95 683 335 2.04 155/340

 

開智 先端A (2017年入試日程:1/11) 四谷80偏差値:男子57、女子59

  応募者 募集人員 応募倍率 実受験者 合格者 実質倍率 合格最低点
2017年度 1144 90 12.71 1026 502 2.04 特待227/340、先端193/340
2016年度 1155 90 12.83 1061 605 1.75 特待214/340、先端182/340
2015年度 650 90 7.22 593 364 1.63 特待186/340、先端165/340

 

開智 2回 (2017年入試日程:1/12) 四谷80偏差値:男子51、女子53

  応募者 募集人員 応募倍率 実受験者 合格者 実質倍率 合格最低点
2017年度 1112 35 31.77 588 226 2.6 269/340
2016年度 1064 35 30.4 565 269 2.1 235/340
2015年度 906 35 25.89 503 269 1.87 182/340

 

開智は3回とも前年より難易度が上がってきています。受験者が増え、合格者が減っているため、実質倍率がいずれも上昇しているためです。

学校側が合格者をだいぶ絞り込んできているようです。入学手続きの締め切りは2月10日ですので、これまでの手続き者数を踏まえて最終回の1月23日(先端B)で合格者数を調整することは難しそうですから、学校側がある程度強気に出てきていると見て取れます。

この辺りに学校の戦略が読み取れます。合格者数を減らすということは、実際に入学手続きまで行う人数が多めになることを想定しているのでしょう。合格最低点を引き上げると、より上位の生徒だけが残ることになり、学校自体のレベルを上げることにつながります。おそらく開智は今年、勝負に出ているのだと思います。よって、次回1月23日も同様に難化が予想されます。

 

栄東

 

栄東 A (2017年入試日程:1/10) 四谷80偏差値:男子55、女子57

  応募者 募集人員 応募倍率 実受験者 合格者 実質倍率 合格最低点
2017年度 5905 難関120 東大20 42.18 5846 4341 1.35 東大183/300、難関大150/300
2016年度 5047 難関120 東大20 36.05 4994 3884 1.29 東大188/300、難関大151/300
2015年度 5928 難関140 東大20 37.05 5875 4625 1.27 東大199/300、難関大159/300

 

栄東 東大特待Ⅰ (2017年入試日程:1/12) 四谷80偏差値:男子65、女子68

  応募者 募集人員 応募倍率 実受験者 合格者 実質倍率 合格最低点
2017年度 1531 特待生30 51.03 1369 564 2.43 231/450
2016年度 2040 特待生30 68 1767 606 2.92 259/450
2015年度 2176 特待生40 54.4 1837 623 2.95 252/450

 

開智とライバル関係にある栄東は、これまでのところほぼ例年通りと言える結果でした。2回目の東大特待Ⅰは、その名の通り特待生だけの選抜なので、かなり難易度が高くなります。埼玉における最難関受験者の試金石の1つとも言えるでしょう。

 

淑徳与野

 

淑徳与野 1回 (2017年入試日程:1/13) 四谷80偏差値:女子59

  応募者 募集人員 応募倍率 実受験者 合格者 実質倍率 合格最低点
2017年度 1297 85 15.26 1270 723 1.8 160/300
2016年度 1307 85 15.38 1275 720 1.77 172/300
2015年度 1028 85 12.09 1007 573 1.76 174/300

 

淑徳与野もほぼ例年通りの結果でした。 

 

浦和明の星女子

 

浦和明の星女子 1回 (2017年入試日程:1/14) 四谷80偏差値:女子66

  応募者 募集人員 応募倍率 実受験者 合格者 実質倍率 合格最低点
2017年度 1916 120 15.97        
2016年度 1918 120 15.98 1899 965 1.97 197/300
2015年度 1798 120 14.98 1790 918 1.95 196/300

 

そして浦和明の星です。第1回は女子難関中志願者の第一の関門として、埼玉のみならず首都圏全体の中学入試を占う上でも重要な入試です。

合格発表は1月16日(月)です。入試問題について今のところの印象では、算数、国語、理科でやや易しく、社会が難しくなったと言われます。ここ2年の合格最低点は200点を割り込んでいますが、今年はおそらく200点を超えてくるでしょう。ひょっとすると220点近くなってしまうかもしれません。

結果についてはまたお知らせしていきたいと思います。

 

 

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