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首都圏の中学受験、公立中高一貫校の受検、勉強法、国語、社会についてのブログ

2017年度 都立中高一貫校適性検査 共同作成問題について

概況

2017年2月3日に実施された東京都立中高一貫校10校の適性検査問題について、自分なりに分析したことをまとめます。

この記事では、いわゆる「共同作成問題」についてのみを取り上げ、各校の「自校作成問題」は別の記事で述べます。

 

 

問題を解いての第一印象は、「私立中っぽい」こと。次いで、「問題がシンプルになった」ことです。それに伴い全体的に難易度が下がりました。
特に適性検査Ⅰでの易化は顕著です。

しかしながら、問題そのものではなく、別の意味で難しくなってきた側面があります。それは、問いの「問われ方」です。問われていることそのものは易しいのに、解答条件が複雑なため、何を聞いているのかを捉えづらいのです。

この傾向は昨春の問題ですでに現れていました。今後もこの傾向が続くのだとしたら、対策の立て方も随分と考えていかねばならないでしょう。


適性Ⅰについて

 

大問 小問 内容 難易度 配点 予想平均
1
1 傍線部の具体例を要約 A 20 16
2 傍線部の具体例を要約 A 20 16
3 作文   60 35
合計 100 67

 

まず、小問1と2の読解部分がとても易しくなりました。どちらも傍線部の具体例を述べているところを適切に要約すればよく、いずれも傍線部の近くに書いてあるため、見つけることも書き出すことも容易です。

例年の都立の適性検査Ⅰは、ここの問題でで差がついたのに、これだけ易しくなってしまえば、適性Ⅰではほとんど点差がつかなくなるでしょう。
作文は、文章1と2の共通点をまとめ、そこから自分の体験や意見を指示がありました。この辺り、例年の出題より指示が明確です。
おそらく、強いて言えばこの共通点をまとめる部分での点が、今年の適性検査Ⅰで最も差がついたところでしょう。

 合格ボーダーは、学校によっても違うでしょうが、場合によっては80%近くなる学校もあるかもしれません。


適性Ⅱについて

 

大問 小問 内容 難易度 配点 予想平均
1
1 立方体の頂点を繋いで正三角形になる組み合わせ A 10 8
2 三角数に配置した正三角形の色分けの組み合わせ B 10 6
3 三角数に配置した正三角形の辺の数の規則性 C 20 6
2
1 地温の変化と野菜の栽培 A 4 3.2
2 野菜の生産割合を求める B 18 10.8
3 産地ごとの出荷時期の違い B 8 4.8
3
1 太陽、ふりこ、ろうそくで時間を計る理由 B 6 3.6
2 適するグラフの選択 A 10 8
3 対照実験の検証 C 14 4.2
合計 100 54.6

 

大問構成

  1. 算数 立体図形の切断と三角数を利用した問題
  2. 社会 野菜の県別生産量と促成栽培の問題
  3. 理解 砂時計を模したモデル実験の問題

 

大問3の理解こそ、題材自体はやや目新しさがありますが、他の2題は典型的な適性検査問題という印象です。

大問1の算数は、私立中受験の算数には頻出の問題です。
小問1が立方体をどの位置で切断したら切断面が正三角形になるかという問題。小問2と3が、正三角形のタイルを敷き詰めていって、大きな正三角形を作るという問題。
いわゆる三角数というやつですね。

ameblo.jp

 

⬇︎三角数など、数学の面白さを楽しめる本です。


原理そのものはとてもポピュラーで、受験をする子ならみんなどこかで習ったはずです。
ただ、やや設問の言い方が回りくどく、何を問われているのかを把握するのに手間取るかもしれません。
「見かけ上の辺の数」など、ちょっとクセのある説明が解読できるかどうかがカギです。

 

大問2も、同じく典型的な問題です。
題材は野菜の栽培と生産。小問1はちょっと理科っぽい問題で、気温と地温のグラフから記述する問題。
2は割合の計算と計算結果を基にした分析、3は産地ごとの出荷時期の違いの理由を記述する問題です。
受検生にとっては全て見たことのある問題だったでしょうから、あとはミスをしないで計算を解き切ること、および記述の要素を落とさないことが重要でした。
正直、ここの大問が合否を分ける問題だと思います。この易しい問題で、きっちり解き切れたかどうかで大きな差になったでしょう。

大問3は理科で、特に小問3はやや難しいです。
しかし、これも対照実験という適性検査では頻出の問題ですので、みな解き方の練習は抜かりなかったでしょう。
どのデータとデータを付き合わせれば良いか、というあたりでやや悩むかもしれません。

 

 

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