中受のGHG

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首都圏の中学受験、公立中高一貫校の受検、勉強法、国語、社会についてのブログ

これだけはおさえたい時事問題 2017中学入試その1

出題されやすいテーマは

中学入試で狙われやすい時事問題というのは、小学生の既習事項と関連があり、かつ政治・文化の上で重要な出来事であることが多く、突発的な事件や経済関連のニュースはあまり取り上げられない傾向があります。したがって、もっともよく出そうなトピックは以下の通りになるでしょう。

 

 

中学の入試問題は、10月ごろには完成しているというのがこれまでの定説でした。ですから、最後のアメリカ合衆国大統領選挙などは11月に行われたもので、入試問題には反映できないのではとも思えます。しかし、近年その定説を覆し、11月どころか12月のニュースまで出題するような学校も出てきました。念のため基礎事項だけでも押さえておいたほうが良いと思います。

 

参議院議員選挙

今年7月に行われた参議院議員選挙がもっとも重要なトピックでしょう。

与党(自民党公明党)が改選議席の過半数の61議席を上回ったという選挙結果はもちろん、周辺の派生事項も合わせて問われることが多いので、まとめて押さえておきます。

 

まずは基本事項の確認

 

 

 

ステップアップ

・選挙権の歴史

 明治(1889年)・15円以上の国税を収める満25歳以上の男子有権者は人口の1.1パーセント。

 大正(1925年)・25歳以上の男子は納税額にかかわらず投票できる「普通選挙」が施行・有権者は人口の20パーセント。

 昭和(1945年)・婦人参政権が認められ20歳以上の男女に・有権者は人口の49パーセント。

 

参議院の「選挙区」

基本的には各都道府県を一つの区とするが、一票の格差」を是正するため、今回から人口の少ない都道府県を合わせて1つの選挙区にする「合区」が行われた。

合区が行われたのは高知と徳島、鳥取と島根。

 

 

さらに深く

・日本の国会は衆議院参議院二院制を採っている理由

一つの議院のみで決めた場合、議論が偏ってしまう恐れがあるため、様々な意見を慎重に審議するために定められている。

 

・選挙権が与えられる年齢が18歳に引き下げられた理由

若者の政治離れが深刻で、投票率が低いので、比較的投票率が高い高齢者の意見が国政に反映されやすい。若者の政治への関心を高め、多様な年齢層の意見が国の政治に届くようにするため、選挙権が与えられる年齢が引き下げられた。

ちなみに、今回の投票率は全体で54.7パーセント。18歳では51.17パーセント、19歳は39.66パーセントで、若者の投票率が高まったとは言えない結果だった。

 

衆議院議員選挙も併せて確認

 

 

 

選挙制度についてさらにくわしく

候補者個人に投票するような仕組みを「選挙区制」と良います。比較的大きな区割りで、1つの選挙区から2人以上の当選者があるのが「大選挙区」または「中選挙区」。1つの選挙区から1人しか当選しないのが「小選挙区」です。

衆議院議員選挙は「小選挙区」です。一方参議院議員選挙では、「大」も「小」もつけず単に「選挙区」といいます。これは、都道府県を1つの選挙区とし、人口によって1人ないしそれ以上の当選となるからです。選挙区の規模がそれぞれ異なるから、「大」とか「小」とかつけられないんですね。

比例代表は基本的には政党に投票するシステムで、得票数に応じて各政党から当選者がでるようになっています。

政党は、「自分のところの党からこういう人を出しますよ」という名簿を事前に用意しています。

衆議院議員選挙の場合、名簿の順位があらかじめ決まっていて、たとえばA党は10人当選、となったらA党の名簿の1位から10位の人が当選し、11位以下の人は残念、となります。これを「拘束名簿式」といいます。

参議院議員選挙の場合は、名簿の順位は決まっていません。代わりに、名簿に載っている候補者個人の名前を書いて投票しても良いことになっていて、票が多かった人から順に当選していく仕組みです。これを「非拘束名簿式」と言います。

この違いはしっかり押さえておきましょう。

 

参議院議員選挙だけでかなり長文になってしまいましたので、残りは明日以降の記事でアップしていきます。

 

 

 

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