中受のGHG

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首都圏の中学受験、公立中高一貫校の受検、勉強法、国語、社会についてのブログ

男子校、女子校は時代遅れなのか 〜男女別学の是非を考える〜

私は男子校出身でした。

中学は普通の公立でしたが、高校は何を思ったか男子校に進学してしまったんですね。入学した瞬間から後悔がありまして、電車の中で見かける共学校の男女が仲よさそうにだべっているのを羨ましげな目で見ていたものです。

 

時代は間違いなく共学へと向かっているのでしょうか。

昨年は、有名どころでは法政第二が共学化しましたし、これまで同様の改革をした私学は数えればきりがありません。

有名校でもない限り、今時男子校、女子校では生徒が集まらないのでしょう。

 

しかし、この本ではその流れに警鐘が鳴らされています。

 

女子校という選択 (日経プレミアシリーズ)

女子校という選択 (日経プレミアシリーズ)

 

 

 

男子校という選択 (日経プレミアシリーズ)

男子校という選択 (日経プレミアシリーズ)

 

 

 おおたとしまさという人は、教育ジャーナリストとして数多くの本を著している方です。このブログのなかでも何冊か紹介してきました。綿密な情報収集を行いながら、親の視点と教育現場の時点の双方を取り入れた書き方ができる人だと思います。

 

さて、上の2冊の本では、一部共通した部分があります。それは、男女別学にしたほうがいくつかの面で優れているということです。

・男子と女子では物事の理解の仕方が異なる。男子は全体をざっくりと把握してから細部に目を向けるが、女子は1から順番に1つずつ理解していく。

・男子と女子ではモチベーションの上がり方が異なる。男子はいきなり問題を提示して、「これ解ける?」とやると食いついてくる。女子はスモールステップで1つ1つ確認しながらやると、安心して集中する。

・上記により、男子と女子では物事の教え方を変える必要がある。

・思春期においては、異性の目がないほうがのびのびと自分らしさを発揮できる。男子は「モテる」ことを気にせず振る舞うことができ、心置きなくバカをやれる。女子は男子の冷やかしにあうことなく、自分のペースで物事に取り組むことができる。

 

など。

確かにそうだなあと思えることも多いながら、一概にそうとも言い切れないことはあると思います。「男子は」「女子は」という括りで語ってしまっていいのかとも思いますが、筆者はそれも織り込み済で語ってるところはありました。

 

海外の研究では、男女別学のほうが生徒間のトラブルが減り、成績も全体的に向上する、という成果がでているようです。イギリスではすでに共学校の男女別学化が数例あり、アメリカでは授業を別に受けさせるという取り組みも始まっているとのこと。最先端においてはむしろ別学化の方向であり、日本の共学志向は時代に逆行するかもしれません。

まあ。なんでも欧米の真似をすればいいという訳ではないでしょうが。

 

そう言えば、私は高校時代はまったくの朴念仁で、見栄えも良くなく、共学に行ってたとしても、まず彼女なんてできなかったでしょう。トラウマになるのがオチだったと思います。そんなことを思い起こすと、やっぱり男子校でよかったのかなと思います。

 

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