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首都圏の中学受験、公立中高一貫校の受検、勉強法、国語、社会についてのブログ

2017年度 都立桜修館の適性検査問題について

2017年度中学入試コラム 公立中高一貫校 東京

適性検査Ⅰ(作文)

毎年開けてびっくりの桜修館の作文ですが、今年は古典格言のような題材が取り上げられました。

 

「よき細工は、少し鈍き刀を使うといふ。妙観が刀は、いたく立たず」

 

 

これについて、「筆者が何を言いたかったか」を100字程度で述べ、それに対する考えを述べよ。という問いです。

 

もちろん、格言の現代語訳は提示されています。「古代の名工は、少し切れ味の鈍い刀を使うという。奈良時代の妙観という名人の刀は大して切れなかった。」
しかし与えられたのはこれだけで、後は自分で解釈しなければなりません。

 

一体何を書けば点が上がるのか、なかなか頭を悩ますところです。この出題で問われるのは、1つには文脈を読む力、抽象と具体を自在に転換できる言語能力、そして分析から主張へと展開できる論理性でしょう。
文脈とは、行間とかあるいは「空気」などと言われるもので、要するに「明示されてはいないが言わんとしていること」を意味します。


この格言であれば、本来なら前後に書かれていたであろういきさつを推測し、例えば「古代の名工が少し鈍い刀を使っていたのは、(鋭すぎる刀では細工が大雑把になってしまい、丁寧な仕事がしなくなりがちだからだ)」などというふうに補います。
そして、これを抽象化します。例えば、


→このように、優れた道具に頼っていると、ついつい細かい所に注意を払わなくなってしまい、雑な仕事になってしまう。注意せよ。


となります。この抽象化作業は絶対に必要です。解釈を「細工」だけに限定してしまっては、学校が求める「身近な題材の中から課題を見つけ」る力を示すことができないからです。
ここまでで100字。ここからおよそ500字で、この抽象化して得られたことについて自分の考えを展開します。
500字もあるので、何がしか具体的な体験やエピソードから入ったほうが良いでしょう。上の解釈で言えば、「優れた道具に頼って雑になってしまった失敗談」などが適当です。そして、その体験から学んだこと、最後にそれをさらに展開、抽象化して主張につなげることが出来れば、論理的かつダイナミックな作文になります。

 

最初の解釈については、もちろんある程度の幅があるでしょうし、そこからの抽象化や展開も当然、同様ですが、こういった作文の出題意図として、「受検生の人格的能力もみる」という性質があることから、可能な解釈であって論理的に通用する展開でも、「学校が求める人物像」から外れれば大きく失点することもあり得ます。


私見ですが、桜修館は「公共的視点を持つ作文」を高く評価する傾向にあると思います。公立ですから当然と言えば当然ですが、個人中心の価値観だけに閉じこもった主張で終始せず、「みんなのためになること」が結論で示せれば理想的です。

 

最後に、1つ気づいたこと。
これまでの桜修館の作文は、構成についてほとんど何も指定してきませんでしたが、今年は「筆者の考えを100字程度、自分の考えを次段落以降に書け」などと、かなり細かく指定しています。

条件を明確にすることで減点要因を明らかにしようとする流れかな、と個人的には思っています。作文の採点については、他の学校もそうですが、「何が良くて何が悪いか」が見えにくい現状がありました。そういうことがあると、大量の合否データを蓄積できる一部の大手塾だけが情報を持つようになり、公立中高一貫校の弊害とも言われかねません。ちょっと深読みしすぎかもしれませんが、情報開示の流れかなと期待しています。

 

適性検査Ⅱ

大問 小問 内容 難易度 配点 予想平均
1
1 けん玉状の平面図形の面積 A 4 3.2
2 円の面積などの計算 A 20 16
3 けん玉の技の得点計算 B 16 9.6
2
1 地温の変化と野菜の栽培 A 4 3.2
2 野菜の生産割合を求める B 18 10.8
3 産地ごとの出荷時期の違い B 8 4.8
3
1 太陽、ふりこ、ろうそくで時間を計る理由 B 6 3.6
2 適するグラフの選択 A 10 8
3 対照実験の検証 C 14 4.2
合計 100 63.4

桜修館の適性検査は、大問1の算数的問題のみ自校作成で、そのほかは共同作成問題です。

 

例年、共同作成問題よりやや難度が高い問題で、合否を分ける問題となります。

その中でも、今年はやや易しめですが、小問の数がやや多く解くのに時間がとられた場合、続く大問23に影響してしまうおそれがあります。

けん玉を題材にした図形の問題で、小問3の条件がやや複雑ですが、計算手順などはすべて問題上で示されているため、よく読めば立式は容易です。まさに読解力の勝負です。

 

 まとめ

桜修館の配点は内申3割、適性検査Ⅰが2割、適性検査Ⅱが5割ですから、作文(適性Ⅰ)はさほど大きなウェイトを占めているわけではありません。

やはり適性検査Ⅱできっちり取ることが合格に結びついたといえるでしょう。

今年の問題は、上でも述べたように、時間をコントロールが難しい問題でした。それだけに、最初の算数にむやみにこだわらず、全体を見て大問2や3の取れるところをきっちりと埋めることが必須条件です。

 

 

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2017年度 麻布中 国語・社会入試問題について

2017年度中学入試コラム 国語 社会科 東京

国語

「シカ」が主人公の物語が題材です。

「サンカク」は、「アニキ」、「マル」と共に暮らしていた野生のシカです。

「アニキ」を交通事故で失い、絶望の最中にシカと人間が平和に暮らす理想郷「ナラコウエン」の噂を聞きます。

長い旅路の果てにたどり着いた奈良公園は、確かに追われることも殺されることもなく、人間からエサすら貰える夢のような世界でしたが、同時に人間の都合によって良いように扱われている現実に気付かされます。「サンカク」は、その現実に疑問を持ち、ついに奈良公園を離れ、野生のシカとして誇り高く生きることを決意する、というストーリーです。

 

出典

「ロバのサイン会」吉野万里子(画像クリックでアマゾンのページに飛びます)

 

 

文章はこの物語文が一題の構成ですが、字数の多さ、問いの難しさは一筋縄でいくものではなく、単なる読解を超え深く広い思考能力が求められます。

 

問は全部で14題。漢字と選択2題、抜き出し1題を除き、記述が10題です。

本文を読めば分かるという問は少なく、共感と連想、それに「行間を読む」技術が要求されます。

 

「この状況なら、書いてはいないけれど理屈で考えたらこうなるだろう」という、全体の流れを踏まえた判断が必要になります。

 

例えば、設問の3。噂に聞いた「ナラコウエン」に向けて旅立とうとする場面。

 「ありったけの勇気を振りしぼらなければ、この山をはなれて行くことなんてできない」のはなぜか、という問いかけです。

周辺には、相棒のマルがグズグズしていること、角が抜けたことで武器がなくなったことが書いてあります。ですが、こういう事情はあくまで追加的な要素であって、核になる心情は他にあります。

それは、住み慣れた土地を離れ、未知の場所に行くことの不安でしょう。しかし、本文にはそういうことが一切書かれていません。書かれていないから、別にそう読まなくてもいい、解釈は自由だ、とも思ってしまうでしょうが、入試の国語というのは常に「最も妥当な解釈」を求めるものです。つまり、「おれはこうは読まないけれども、一般的にはこう読むんだろうな。」という、自分の中で自己と他者を相対化できる高度なメタ認知能力を求めていると言っても良い。

したがって、難関と言われる中学を受験する場合、国語においては「他者への共感と理解」という一見学力と関係なさそうな心的能力をも身につける必要があります。「あの子はそう考えていて、おれはそうは思わないけれど、そう考えていること自体は分かる」という思考を、実生活や読書などを通して身につけたいものです。

 

社会

 

都市と住宅がテーマとして全体を貫き、前半が関東大震災後の都市再開発およびその頃にできた住宅がテーマ。後半は多摩ニュータウンの開発と現在の問題点がテーマです。

難易度はほぼ例年と同様で、麻布の特徴である、読解力や豊かな背景知識を求める問題が多く出題されています。

 

全体21問のうち、主に社会科的知識で答える問題を「知識」、社会科の枠を超え、広く社会一般的な常識で考える問題を「常識」、問題文を読み取る問題を「読解」として、それぞれ難易度別にABCに分けた表が下記です。

(難易度は筆者の私見で、Aが正答率80%以上、B40%以上、Cがそれ以下です。)

問題種別 A B C  
常識 2 4 0 うち記述問題6題
知識 7 3 0 うち記述問題1題
読解 1 3 1 うち記述問題2題

 

「常識」というにはちょっと語弊がありますが、要するに受験生が様々な事象にアンテナを張り巡らせている生徒かどうかを見る問題が多く、しかもその全てが記述という状況です。

こと麻布の社会については、テキストをいくら繰り返し勉強しても得点は頭打ちでしょう。

例えば、前述の多摩ニュータウンの問題。年齢別人口構成グラフと地形図。

それぞれ昔と今の比較を見て、「現在多摩ニュータウンの人々が抱えている問題」を記述させるものです。

解答としては、「高齢化によって体力に不安を抱える住民にとって、丘陵地帯にある高低差の激しい地形は、徒歩での移動を困難にさせる」などになるでしょうが、全くの予備知識無しだとかなり厳しいのではないでしょうか。

高度経済成長期に造られたニュータウンの高齢化問題や、高齢者の方が抱える健康問題、生活の問題について、「どこかで聞いたことがある」という状態が求められる試験です。

こういう、日々の生活の中でどれくらいアンテナを張り巡らせているか、は麻布だけでなく、開成や武蔵など、男子の最難関中では非常に重要な要素になっています。

 

 

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2017年度 都立中高一貫校適性検査 共同作成問題について

公立中高一貫校 東京 2017年度中学入試コラム

概況

2017年2月3日に実施された東京都立中高一貫校10校の適性検査問題について、自分なりに分析したことをまとめます。

この記事では、いわゆる「共同作成問題」についてのみを取り上げ、各校の「自校作成問題」は別の記事で述べます。

 

 

問題を解いての第一印象は、「私立中っぽい」こと。次いで、「問題がシンプルになった」ことです。それに伴い全体的に難易度が下がりました。
特に適性検査Ⅰでの易化は顕著です。

しかしながら、問題そのものではなく、別の意味で難しくなってきた側面があります。それは、問いの「問われ方」です。問われていることそのものは易しいのに、解答条件が複雑なため、何を聞いているのかを捉えづらいのです。

この傾向は昨春の問題ですでに現れていました。今後もこの傾向が続くのだとしたら、対策の立て方も随分と考えていかねばならないでしょう。


適性Ⅰについて

 

大問 小問 内容 難易度 配点 予想平均
1
1 傍線部の具体例を要約 A 20 16
2 傍線部の具体例を要約 A 20 16
3 作文   60 35
合計 100 67

 

まず、小問1と2の読解部分がとても易しくなりました。どちらも傍線部の具体例を述べているところを適切に要約すればよく、いずれも傍線部の近くに書いてあるため、見つけることも書き出すことも容易です。

例年の都立の適性検査Ⅰは、ここの問題でで差がついたのに、これだけ易しくなってしまえば、適性Ⅰではほとんど点差がつかなくなるでしょう。
作文は、文章1と2の共通点をまとめ、そこから自分の体験や意見を指示がありました。この辺り、例年の出題より指示が明確です。
おそらく、強いて言えばこの共通点をまとめる部分での点が、今年の適性検査Ⅰで最も差がついたところでしょう。

 合格ボーダーは、学校によっても違うでしょうが、場合によっては80%近くなる学校もあるかもしれません。


適性Ⅱについて

 

大問 小問 内容 難易度 配点 予想平均
1
1 立方体の頂点を繋いで正三角形になる組み合わせ A 10 8
2 三角数に配置した正三角形の色分けの組み合わせ B 10 6
3 三角数に配置した正三角形の辺の数の規則性 C 20 6
2
1 地温の変化と野菜の栽培 A 4 3.2
2 野菜の生産割合を求める B 18 10.8
3 産地ごとの出荷時期の違い B 8 4.8
3
1 太陽、ふりこ、ろうそくで時間を計る理由 B 6 3.6
2 適するグラフの選択 A 10 8
3 対照実験の検証 C 14 4.2
合計 100 54.6

 

大問構成

  1. 算数 立体図形の切断と三角数を利用した問題
  2. 社会 野菜の県別生産量と促成栽培の問題
  3. 理解 砂時計を模したモデル実験の問題

 

大問3の理解こそ、題材自体はやや目新しさがありますが、他の2題は典型的な適性検査問題という印象です。

大問1の算数は、私立中受験の算数には頻出の問題です。
小問1が立方体をどの位置で切断したら切断面が正三角形になるかという問題。小問2と3が、正三角形のタイルを敷き詰めていって、大きな正三角形を作るという問題。
いわゆる三角数というやつですね。

ameblo.jp

 

⬇︎三角数など、数学の面白さを楽しめる本です。


原理そのものはとてもポピュラーで、受験をする子ならみんなどこかで習ったはずです。
ただ、やや設問の言い方が回りくどく、何を問われているのかを把握するのに手間取るかもしれません。
「見かけ上の辺の数」など、ちょっとクセのある説明が解読できるかどうかがカギです。

 

大問2も、同じく典型的な問題です。
題材は野菜の栽培と生産。小問1はちょっと理科っぽい問題で、気温と地温のグラフから記述する問題。
2は割合の計算と計算結果を基にした分析、3は産地ごとの出荷時期の違いの理由を記述する問題です。
受検生にとっては全て見たことのある問題だったでしょうから、あとはミスをしないで計算を解き切ること、および記述の要素を落とさないことが重要でした。
正直、ここの大問が合否を分ける問題だと思います。この易しい問題で、きっちり解き切れたかどうかで大きな差になったでしょう。

大問3は理科で、特に小問3はやや難しいです。
しかし、これも対照実験という適性検査では頻出の問題ですので、みな解き方の練習は抜かりなかったでしょう。
どのデータとデータを付き合わせれば良いか、というあたりでやや悩むかもしれません。

 

 

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2017年度 桜蔭中の国語・社会入試問題について

東京 国語 社会科 2017年度中学入試コラム

概況

 

2017年2月1日に行われた桜蔭中の国語と社会の入試問題について振り返ります。

合格者最低点などの入試データは非公表の学校です。したがって推測するしかありません。

一方、応募、受験状況は公表されています。

志願者→受検者→合格者→実質倍率→補欠発表人数

516→501→269→1.86 →18(2017年)

538→523→282→1.85→18(2016年)

655→629→299→2.10→28(2015年)

2015年度は2月1日が日曜日になる、いわゆるサンデーショックの年でしたので、 女子学院などのミッション系の学校が入試日を2月2日に変更。その影響で他校との競合がなくなり、受験者が集まりました。

それを除けば、ほぼ例年通りの受験状況です。

 

入試問題の傾向は、ほぼ例年通りでした。社会はやや易しめですが、それほど大きく変わっていません。

過去問をしっかり勉強してきた受験生にとっては、これまでの頑張りがそのまま結果につながるような内容だったことから、頂点校の入試傾向が男子とは全く異なる方向性になった印象です。

 

国語について

 

国語は、例年通りの形式で、大問1が論説文、大問2が小説文です。、 論説文の出典は吉村萬壱氏の「生きていくうえでかけがえのないこと」。小説文は、竹西寛子氏の「木になった魚」です。 

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竹西寛子氏の小説は、単行本化されていないようです。初出の雑誌を中古で買うしか入手法がなさそう。(画像クリックでアマゾンの商品ページに飛びます。)

 

文章二つとも、一つのテーマで統一されているのも桜蔭らしい出題のしかたです。今年のテーマは、「表現論」でした。 

 

大問1の文章は、筆者が夕陽を眺めた時の感動を描いたものです。

日頃私たちは、美しい夕陽を見ても「オレンジ色の空」としか思いません。記憶や常識の中で、「夕陽はオレンジ色」として捉えているので、同じものとして片付けてしまうのです。
しかし、そういう凝り固まった思い込みを捨てて平明な心で夕陽を眺めたならば、色や形や変化のしかたが日毎に、さらに言えば一瞬ごとに違うことに気づくでしょう。そしてそれをどうにかして言葉で表現したい。
しかし同時に、私たちの精神はそのような心を揺さぶるような体験の連続に耐えられない。普段何気なく目にしているものの一つ一つが、代替の効かない唯一の意味を持っていて、一瞬ごとにそれらが永遠に失われていくという事実に正面から向き合うことを避けて生きている。唯一それができるのは、「詩人」とよばれる人々だけだ、と言います。

常識や経験の世界を離れ、ものを「見つめ」て、真実の世界に迫っていく、そして、

あちら側とこちら側の世界とを( b )往還し、こちら側の世界にない宝を持ち帰ってはこの世界を( c )彩っていくのである。なんと勇気のある営みだろうか。

問五では、上の「こちら側の世界にない宝」とはどういうものか、それを「持ち帰って」くるとは、だれがどうすることか、という問でした。
この大問の他の問は、本文を注意深く読めば容易に捉えられるのに対し、この問だけは飛躍的に難しくなっています。本文は見ての通り多彩な比喩で彩られていて、それがこの文章の魅力になっているのですが、同時にこの問いではそれを正確に還元しなくてはなりません。
「詩の言葉」で表現するとはどういうことなのか、というテーマに対する予備知識がないと、確実に混乱してしまう問であったと思います。

 

 

大問2は、小学生の女の子が主人公の物語です。
序盤、様々な色の服を来た数人の子供達が話している場面が描かれます。
「緑色に着膨れた男の子」が、

「ぼく、ずっと前、空にいる象を見たことあるよ」

と言います。周りの子供は当然、「そんなのうそだ」と囃し立てますが、「卵色の女の子」だけは、批判的なことを言いません。なぜなら、自分にも、「人には見えないものを見た」経験があったからです。

女の子には、あちこち飛び回っている自由人の伯父がいて、その伯父さんが好きでした。
彼が送ってくれたマンゴーを食べた後、果肉の中から出てきた種を見て、「木になった魚」と表現します。甘く柔らかいマンゴーの果肉のなかに、大きく扁平で楕円形、「白髪を逆立てたような」毛立ちがある種が隠されている。その驚きを素直に言葉にしたのが、「木になった魚」でしょう。
大問1の文章では、真実を言葉に変える詩人たちのことが描かれていたのに対し、この物語は、だれもが驚きや感動を素直に捉える、「詩人」になりうることを示唆しています。「木になった魚」は、比喩でありながら比喩ではない。つまり、少女はそこに、真実に「木になった魚」を見たのであり、見たものをそのまま口に出したに過ぎないからです。

 

大問2では記述が5題出され、このうち問1、5はかなりの難問でしょう。
3、4もそれに次ぐ難しさです。
さすが女子の頂点と言える問題で、論理と感性の両面において優れた洞察力が必要になります。

 

予想合格者平均点:53点
予想受験者平均点:48点
(100点満点)

 

 

社会について

 

国語と異なり、社会は近年でもかなり易しい部類の問題だったと思います。
特に記述問題の出し方がものすごく普通で、例年のちょっと頭をひねってしまうような突っつき方はありません。


記述の出題は2つ。いずれも大問1で、一つは「富山県の砺波平野でチューリップ栽培に適した、冬に地温が低めに安定し、乾燥しない気候になるのはなぜか。」地理の基本中の基本である季節風日本海側の気候に絡めれば、簡単に書ける問題でしょう。


もう1題が、「日本で生産されるアルミニウム製品のうち、輸入されたアルミ以外の原料が使われている理由」です。これも、ちょっとした気づきが必要ですが、アルミ缶→リサイクルという、線で片付けられます。


他の問いにも特に特筆すべきことはなく、従ってコツコツ勉強してきた子が順当に点を取った問題だったと言えます。社会ではおそらくあまり差がつかないでしょう。

 

予想合格者平均点:49点
予想受験者平均点:45点
(60点満点)

 

 

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2017年度 都立中高一貫校の倍率について(実質倍率)

公立中高一貫校 東京 2017年度中学入試コラム

 都内公立中高一貫校の受検状況

 2月3日に行われた都内(都立・千代田区立)の公立中高一貫校の受検状況です。

募集人数に対する志願者数の倍率を「志願倍率」とか「応募倍率」と言うのに対し、実際の合格者数に対する受検者数を「実質倍率」と言います。

 

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 ↑の記事では志願倍率を掲載しましたが、入試が終わった2月3日、都教委および千代田区立九段中が発表した受検状況をもとに、実質倍率での推移を表にしています。

 
定員
2017年度 過年度実質倍率
受検者 実質倍率
(昨年差)
2016 2015 2014
小石川中等
(一般枠)
男子 80 482 6.03 -0.27 6.3 6.0 6.8
女子 80 438 5.48 0.18 5.3 4.4 5.1
武蔵高附属
男子 60 261 4.35 -0.75 5.1 5.3 5.0
女子 60 237 3.95 -0.35 4.3 4.0 3.9
両国高附属
男子 60 367 6.12 -1.98 8.1 8.4 8.4
女子 60 415 6.92 -1.18 8.1 8.3 9.1
大泉高附属
男子 60 354 5.90 -0.20 6.1 6.2 7.0
女子 60 429 7.15 -0.75 7.9 8.1 8.6
富士高附属
男子 60 299 4.98 0.28 4.7 4.6 5.3
女子 60 341 5.68 0.88 4.8 5.6 5.6
桜修館中等
男子 80 406 5.08 -0.62 5.7 5.8 7.5
女子 80 537 6.71 -0.19 6.9 7.7 10.0
三鷹中等
男子 80 478 5.98 -0.42 6.4 7.0 7.4
女子 80 475 5.94 -0.66 6.6 6.9 6.8
南多摩中等
男子 80 350 4.38 -0.42 4.8 4.8 5.5
女子 80 422 5.22 -0.88 6.1 6.1 6.9
区立九段
(区外)
男子 40 287 7.18 1.08 6.1 10.8 11.6
女子 40 373 9.33 0.33 9.0 6.0 6.8
立川国際
男子 65 315 4.85 0.55 4.3 5.1 5.3
女子 65 393 6.05 -0.45 6.5 7.3 6.6
白鴎高附属
(一般枠)
男子 78 378 4.85 0.05 4.8 5.5 6.3
女子 73 536 7.34 -0.76 8.1 7.5 8.3

 赤字は前年度プラス、青地は前年度マイナスを表しています。

 

0.5ポイント以上プラスなのは、

富士(女子)、区立九段(男子)、立川国際(男子)のみ。

 

0.5ポイント以上のマイナスは、

武蔵(男子)、両国(男女)、大泉(女子)、桜修館(男子)、三鷹(女子)、南多摩(女子)、白鴎(女子)と6校7枠にのぼります。

特に両国は数値にして男女ともに1ポイント以上の減です。これは相当大きいはず。

ボーダーの得点として例年より5〜10点近く下がる可能性もあり、結果にも大きく影響するでしょう。

 

首都圏の公立人気は一つの節目を迎えるのでしょうか。数年前は、私立難関中を蹴って小石川に進学するなんていう例もありましたが、そういった公立中高一貫校への人気も翳りを見せはじめているということでしょうか。

 

 小林公夫さんの「公立中高一貫校」は、出版された当時公立一貫人気が大変な盛り上がりを見せた時期でした。

 「適性検査」は、それまでの中学入試と異なり教科的な知識よりも「考えること」そのものの力を測れる試験だと思います。

学科試験を行わないという規制が逆に、それまでになかった新しい学力観の提示をもたらし、それによって得られた経験が、これからの教育改革に肥やしになっていることは間違いないでしょう。

 

 

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2017年度 開成中の国語・社会入試問題について

2017年度中学入試コラム 東京 国語 社会科

概観

一言で言えば、国語、社会ともに例年にない難しさでした。昨2016年も、数年ぶりに4科ボーダーラインが200点を割るなど近年稀に見る難しさと言われましたが、今年は間違いなくそれ以上でしょう。


算数も同様に非常に難度が高く、理科だけは例年並みと言われています。
従って、昨年196点を下手すれば10点程度下回るボーダーになる可能性があります。

 

国語について

国語は、そろそろ出るのではないかと囁かれていた詩が出題されました。
まさかの「みんなのうた」からの出典で、素材は「アイスクリームのうた」。1962年から放送とあるので、ちょうど私を始め現役中堅層が子供のころに親しんだ曲です。私自身は覚えていないのですが。
というようにかなり意表をつく出典ではありましたが、この問題自体は平易な問題と言えます。
難しかったのはもう1つの大問、小説文のほうです。

出典は、南木佳士の「ニジマスを釣る」です。

「落葉小僧」という短編集に収録されている作品のようですね。

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一言で言うと家族ものです。夫、妻、長男、次男という構成の家族4人が、一連の出来事を通してそれぞれの抱える事情と性格を見え隠れさせるという、一見典型的な中学入試の素材っぽい感じ。しかしながら、それぞれの事情というものが奥深く、ともすれば12歳の男子には想像することすら難しい「大人の事情」を行間から読み込まなければなりません。


面白いのは、登場人物一人一人の心を浮き上がらせるようなシーンが代わる代わる提示されるのですが、それらは全てその人物の中だけで完結していて、それに対してほかの家族がアクションを起こすということがない。つまり、一見仲のよさそうな家族でいながらお互いに微妙な距離があって、相手の心の奥深くまで踏み込むようなコミニュケーションが見られないのです。
例えば、7歳の次男が、自分と同じく年齢で倒れた唐松の木を大事そうに抱えながら、自分と同じ身長になるように切る場面があります。兄は木の死にショックを受ける弟を気遣って「木のお墓を作ってやったら」というようなことを言うのですが、父母はそれを眺めているだけで何も言わない。
この辺り、現代の家族、ひいては人と人との関係というものの姿を浮き彫りにしているように見えて仕方ありません。ただ希薄だとか、表面的だとかいうのではなく、計り知れない要素を織り交ぜた微妙な心の襞を、さりげない語り口の中に隠している。それを1つの物語として完結させるというのは巧妙というしかなく、そういう文章を入試問題に選んだことは、開成という学校の凄みというしかありません。

 

問の構成は、記述が5題。2行ものが4題に、3行ものが1題です。今回面白かったのは、解答用紙の冒頭に「常識的な字の大きさで書くこと。細かすぎる字や1行の欄に複数行書くことは減点の対象にする」と明記されていたことです。冗長な説明は不要、必要なことだけを簡潔に書きなさいというメッセージですが、これはこれまで匂わされてきただけで明確に提示されてきませんでした。この一言だけでも受験界に大きな影響を与えるでしょう。
問の1番は比喩の具体化、2番は母親にスポットが当たり、3番は父親、4番は次男、5番は長男と次男。問それぞれが家族一人一人に対応しているのも面白いと思いました。
特に2番は難しいです。可能な解釈がありすぎて、未だにどう捉えればど真ん中なのか判断つきかねます。
1番と3番はそれに次ぐ難度。4と5は正解しなければならない問題です。

 

【学校発表】

合格者平均48.2点、受験者平均42.4点

 

 

社会について

社会も、やや語弊がありますが江戸東京にこれでもかと執着した問題で、マニアックな出題が多すぎてめまいがするほどです。
開成はこれまでにも東京をテーマにした問題を断続的に出し続けているのですが、今年のものは極め付けに、ゴリゴリの東京で貫き通してきました。

 

大問1は、千葉県佐倉市にある「国立歴史民俗博物館」収蔵の「江戸図屏風」を題材にした、江戸がテーマの問題です。

 

国立歴史民俗博物館ホームページ 

江戸図屏風 〔高精細画像順次拡大版〕

 

 

大問2は、主に現代の東京をテーマにした問題で、今年は初めから最後まで通して」東京」で貫かれています。


正答率が低いと思われる問題


「加賀肥後守下屋敷があった場所」として「東京大学」を答えさせる問題


→開成で「東大」を出すのはあざとすぎるとの声も聞かれます。「前田家の江戸屋敷があった場所は?」と聞かれたらもっと正答率が高かったと思いますが。

 

 

「屋根より一段高くして家の格式を示したり、また防火用としても用いられている小屋根をつけた壁」はなにか、として「うだつ」を答えさせる問題


→単なるトリビアですね。授業ではきっと教えないと思うなぁ。

 

 

平安時代後期に、僧たちが集団となって日枝神社のみこしをかつぎ、権力者に訴えを起こしたことをなんというか」として「強訴(ごうそ)」


→ふつうに大学受験レベル。

 

 

関西国際空港福岡空港那覇空港から入国する中国、韓国、台湾の人たちの割合を選ばせる問題


→外国人観光客を扱った問題は、開成に限らず近年多く出題されています。
台湾→沖縄、韓国→福岡がそれぞれ近いというところまで考えられても、近いから多いのか、それとも近い方が逆に少ないのか迷います。正解は前者なのですが、国内線では逆にある程度の遠隔地のほうが航空路線利用が多いという知識は、開成受験者ならみな持っているはずで、それに引きずられるケースが多かったのではと思います。

 

 

フランス国旗の色の組み合わせを答えさせる問題


→嫌がらせとしか思えない問題ですが、ちゃんとヒントが出ているので、おぼろげにでも覚えていれば答えられます。

 


1964年のオリンピックでマラソン競技のコースになった旧五街道の名前


→国立競技場が新宿区にあることがわかれば、新宿=甲州街道の宿場町「内藤新宿付近」と分かり、正解に至れます。

 

 

東京都23区の位置を知らないと解けない問題


→少なくとも3問出ています。うち2問はだいたいの知識で大丈夫ですが、「荒川区はどこ」問題はもうそのものズバリすぎて笑えます。選択肢が4つなので、ヤマカンが当たるかどうかの世界でしょう。

 

 

以上、正答率が低いであろう奇問難問を紹介しました。僭越ながら、出題者の意図がはかりかねる問題もあります。荒川区=開成の所在地なので、」自分が受ける学校の場所くらい知っとけよ」ということかもしれませんが、それをに入試で聞いて何になるの、とも思います。

そのへんはさておき、こういう特殊な問題にばかりスポットを当てても次に繋がらないわけで、それ以外の問題できちんと正解できるようにしていくというのが、意味のある議論なのではないかと思います。

【社会 学校発表】
合格者平均 48.3点、受験者平均 42.2点

 

 

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2017年度 都立中高一貫校の倍率について

公立中高一貫校 2017年度中学入試コラム 東京

 都立および千代田区立の中高一貫校中等教育学校、併設型)の志願者状況発表が1月20日に出されていました。

やや遅ればせながら、ここ数年の推移をもとに概観を書いてみます。

 

 都立10校、千代田区立九段倍率推移

  定員 2017 2016 2015 2014
小石川中等
(一般枠)
男子 79 6.6 6.3 6.0 6.8
女子 80 5.9 5.3 4.4 5.1
武蔵高附属
男子 60 4.7 5.1 5.3 5.0
女子 60 4.2 4.3 4.0 3.9
両国高附属
男子 60 6.4 8.1 8.4 8.4
女子 60 7.3 8.1 8.3 9.1
大泉高附属
男子 60 6.0 6.1 6.2 7.0
女子 60 7.5 7.9 8.1 8.6
富士高附属
男子 60 5.1 4.7 4.6 5.3
女子 60 5.8 4.8 5.6 5.6
桜修館中等
男子 80 5.3 5.7 5.8 7.5
女子 80 7.1 6.9 7.7 10.0
三鷹中等
男子 80 6.1 6.4 7.0 7.4
女子 80 6.1 6.6 6.9 6.8
南多摩中等
男子 80 4.5 4.8 4.8 5.5
女子 80 5.4 6.1 6.1 6.9
区立九段
(区外)
男子 40 7.6 6.1 10.8 11.6
女子 40 9.9 9.0 6.0 6.8
立川国際
男子 65 5.0 4.3 5.1 5.3
女子 65 6.3 6.5 7.3 6.6
白鴎高附属
(一般枠)
男子 72 5.4 4.8 5.5 6.3
女子 72 7.7 8.1 7.5 8.3

 

 ※2014年から2016年は実質倍率、2017年のみ応募倍率

※赤字は前年より上昇、青字は前年より下降

※小石川、白鴎の特別枠、および区立九段の区内枠は省略

※小石川、白鴎の募集数は「特別枠の入学手続き者を差し引いた数」のため、現時点の応募数から推定値で算出

 

概観

都立10校一般枠の全体倍率は、6.34倍(2016)→5.94倍(2017)へ推移し、ここ数年間の応募者減少傾向は止まっていません。

それでもまだまだ高倍率ですが、さすがに4倍台ともなると受かりやすさに随分と差が出てきます。

 

これが巷で言われる私立高無償化の影響であるかどうか、それはまだ微妙なところではないかと思います。
次年度はさておき、今年度の志願者減少はここ数年の流れの延長線上にあると見た方が適切かと思います。
つまり、都立中高一貫も開校から10年以上が経ち、学校ごとの色がはっきりしてきたこと。誰もかれもが受ける学校ではなくなってきたことが主因でしょう。

学校ごとの大学合格実績に差ができ、それぞれの序列が固まり、それに応じて受験者層がほぼ固定化してきています。今後は、他の私立中のように隔年現象を見せつつも、志願者数は安定していくのではないかと思います。
私立無償化がどれくらいインパクトのある制度になるかにもよりますが。


さて、志願者を増やした学校を見ると、小石川中等、富士、桜修館の女子、区立九段、立川国際の男子、白鴎の男子です。

富士、桜修館、白鴎の上昇は昨年の減少の揺り戻しで、隔年現象のように見えます。
小石川は都立中トップとしての位置を確立し、評価が高まっていること。あとはやはり立地がものを言います。武蔵も進学実績では小石川に次ぐ実力があり、一時は拮抗していたのですが、交通の便の良さではかないません。広い範囲から多くの優秀な受験生を集められる点が大きいでしょう。
九段も同じくで、ここはもともと大変な人気の学校です。大学合格実績は正直言ってパッとしませんが、日本の中心に所在するからこその教育は他に代え難い魅力があるのでしょう。昨年はある程度緩和したので、今年はその揺り戻しと見えます。

 

一方、倍率が緩和した学校は、武蔵、両国、大泉、桜修館の男子、三鷹南多摩、立川国際の女子、白鴎の女子です。
とくに両国が大きく緩和していますね。もともとここ数年8倍台の高倍率だったので、やっと落ち着いてきたと言ってもいいですし、白鴎の女子もそうです。

と、ここまで倍率推移についてああだこうだと書きましたが、表下の※にもあるように、今年の数値は受検者確定以前の応募倍率です。
2月1日〜2日の私立受験の結果によって、都立を受けない選択をする受験生も出てくるでしょうし、そうするとある程度の変動はありえます。
とはいえ、先ほども書いたように、都立中受検はすでに、「だれでも合格を夢見られる一発チャンス」ではなくなり、実力の拮抗した本気層の間の勝負となってきています。いくつかの例外を除き、合格ラインが下がることはあまり想定できないでしょう。

 

入試直前数日の勉強はどうすべきか

 

適性検査というのは、教科の枠にとらわれない総合的な力を試すもので、多様な出題がなされます。毎年新傾向の問題が出てくるので、「見たことのない問題がいきなり出た時の対処」こそが重要です。

以前、私立の方の記事では、「新しい教材には手を出さず、これまでやり込んだ教材を繰り返すべき」と書きましたが、適性検査の本当に直前期においてはむしろ初見の問題をやるべきです。

そこでおすすめなのが、京都府京都市で今年度行われた公立中高一貫入試の問題を解くことです。
京都では1月14日に入試が始まり、すでに合格発表まで終わっています。
その、「やりたてほやほや」の入試問題がネットに公開されています。

 

下記のリンクから京都新聞のHPへ飛びます

京都府立・市立中適性検査問題

 

 

京都府立の学校は3校ありますが、ある程度共通の問題を使用しています。


都立対策でおすすめなのが、なんと言っても「京都市立西京」です。
問題の傾向、量ともに都立に近く、問題レベルは同程度かやや高めです。
区立九段なら、府立の検査Ⅰが近い傾向で出題されていますから、そちらも解くといいでしょう。

 

適性検査の得点を最終的に左右するのは、次の2点です。

  • どの問題が「解ける問題か」を見極める目
  • 問題が何を訊いているのかを把握する冷静さ

適性検査というのは、どうしても構成上単問数学少なく、必然的に一問あたりの配点が高くなります。
「解けない問題」ではまってしまい、後の方の「解ける問題」で時間不足になるというのが最悪の展開です。
問題全体を見渡し、自分にとって得点できる問題はどれかを判断する目が勝負を決めます。
また、最近の都立は問題をカモフラージュするようになってきました。
どういうことかというと、知識を聞かれているように見えて、よく見ると問題文に答えが書いてある、という按配です。パッと見の印象に惑わされず、冷静に「何を訊かれていて、材料はどこにあるのか」を見極めることが重要です。

このように、都立中高一貫は他県よりさらに「現場感覚」がものを言う割合が高いです。過去問よりは、初見の問題で本番に向かう心の準備をするべきでしょう。

  

 

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